ノーセックス、ノーライフと心得よ。夫婦生活の優先順位を考える

ノーセックス、ノーライフと心得よ。夫婦生活の優先順位を考える

突然ですが、あなたにとって「夫婦生活」は、生活の中で何番目に大事でしょうか?

これが若い頃であれば、「1番!」と即答できる男女も多いことでしょう。しかし、年を重ねて人生経験も豊かになり、仕事に趣味にと奔走する生活を送っていると、相対的にセックスの優先順位は下がってくるものです。

すでに結婚して子どもも作り、父、母としての人生を歩んでいる人ならば尚、夫婦間での夜の時間は「あってもなくてもいい」という感覚になっているのではないでしょうか?

「いや、むしろ今さら旦那とセックスなんてしたくない」
「あいつとセックスするくらいなら、五分でも長く寝たい」

もちろん、それは人それぞれの考え方です。しかし、セックスが二の次、三の次になるのも寂しいもの。特に男性にとってそれは、「男としての退化」とも呼べるかもしれません。

成熟と共に多様化する生活~そしてセックスの優先順位が下落

男女共に年を取って、ある程度自由になるお金が手に入ると、人生は多様化します。

「今度、友達と海外旅行にでも行くか」
「ボーナスで車を買って、趣味の写真をいっぱい楽しもう」
「ヨガ、ピラティスを習って、ママ友と交流したい」

などなど、特に「趣味」に没頭する人も増えてくるのではないでしょうか? あるいは無趣味という人も、半ば仕事が趣味になっているという状態で、「そういえば最近まったくセックスしていないな」という事実も、ちょっと思うだけでさほど気には留めない…。

あれも楽しい、これも楽しい! ということが増えると、セックスのような単純な快楽は後回しになります。もちろん、「したい」と思っている人は多いでしょうが、その優先順位は上がってきません。それよりも別なことに時間を使いたい、という思いが圧倒的に強いからです。単純に「疲れていて寝たい」というのも、同様のレスの形でもありますね。

しかし、「セックスより趣味」、あるいは「セックスよりも仕事」で本当にいいのでしょうか? あなたの隣で、パートナーは不満そうな顔をしていませんか? あるいは、あなた自身はどうでしょう。

このまま、本当に「絶無」という状態で終わっていいですか…?確かに、パートナーの悪い面ばかりを見ていれば、それはうんざりでしょうが、ここは一つ気持ちを切り替える必要があります。

ノーセックス、ノーライフと心得よ~男にも女にもセックスは必須

セックスとは愛する者同士の間での「愛の行為」であり、また「生殖行為」です。

しかし、それ以外にもセックスは、男女にとって大きな意味があります。

たとえば男性にすれば、セックスで女性を満足させることは自身の「誇り」となり、男としての自信が強まって、それは仕事にも直結してきます。生々しいようですが、「あわよくば妻以外の女性とも…」という思いは、ますます、男の仕事ぶりを上げるものです。

そして女性にとっても、セックスで満たされることは心の滋養になります。女性ホルモンも多く分泌されるので、「女性らしさ」「若々しさ」を維持する上でも、男性と交わりを持つことはとても大切です。自分が必要とされている、という実感を持つこともできます。

今現在、熱中している仕事や趣味からふと離れたとき、「あれ? 何していいかわからないな…」という実感が少しでも頭をかすめて、心に寂しさが過ぎるならば、それはあなたにセックスが足りていないからではないでしょうか。

思い出してみてください。最近、パートナーに触れたのはいつのことでしょうか?

もしそれが1カ月以上前ということなら、それは日本性科学会の定義するところの「セックスレス」の状態に当てはまります。

少しライフスタイルを見直した方がいいかもしれません。レスの状態が長く続くほど、次にパートナーに触れる難易度も高くなりますから。

セックスの優先順位を「5番」以内に上げるためには

できることならば、人生のあらゆる要素の中で、セックスの優先順位は5番以内にキープしたいものです。もちろん、厳密に5番の状態を維持しなければならないというわけではありません。ただ「できるときはしよう」と頭に留めておくだけでもOKです。

そのためには当然、他のアレコレの優先順位を下げなければならないでしょう。一度、あなたの生活を取り巻く何やかやをリストアップしてみてください。

そして、交通整理でもする感覚で、「これは別にいらないんじゃないか」というものを端にどけていきます。

実際、そのときは「要らない」と思ったものも、後から「やっぱり大事だった」ということはありえるでしょう。しかし、やはりそれで問題はありません。

何より大事なのは、優先順位を確認して前後を入れ替えるという作業の中で、気分を軽くするということなのです。今ある生活を守るために、あらゆる要素でがんじがらめになった心を、一度解き放ってあげましょう。

そして、セックスは5番以内に置いて考える。絶対にしなければいけないことではないけれど、「自分のためにした方がいいこと」という風に考えると、パートナーとのセックスもまた、何気ないスキンシップの延長の感覚で、自然と始められるのではないでしょうか。

共働きが生むすれ違いとレス。ライフスタイルを見直してみる

今は、結婚している女性も社会に出て働くのは、当たり前の時代です。

特に家計が厳しいという理由があるわけでなくても、人とコミュニケーションしたいという気持ちでパートやアルバイトをしている女性も多いことでしょう。

しかし、いわゆる「共働き」の状態は、やはり夫婦の生活の時間を如実に減らします。

すれ違いのためにセックスレスになっている夫婦は、少しライフスタイルを見直してみるべきかもしれません。

共働きがセックスレスの要因となるわけとは?

男女共に社会に出て働いているとなると、余暇の時間を二人で共有することは難しくなります。

まずはタイミングの問題です。一緒に休みが取れる日もまれで、セックスはおろか会話もできない、という状態になれば、それはレスよりも深刻な事態かもしれません。

たまに休みが重なった日にも、休養を取るということしか考えられなくて、到底セックスする雰囲気にはならないという夫婦も多いはずです。

外に出て働くというのは、どんな仕事であれラクなことではありません。性交のための体力はなんとか消費しないように家まで持ち帰ってくる、という器用なことができる人も少ないでしょう。

時間と、体力の問題から、共働きの夫婦はセックスレスに陥りがちです。

「夫婦の時間よりも仕事」にならない

ただでさえレスの危険が高い共働き家庭ですが、「仕事が楽しい!」「他の何よりも仕事をしている時間が充実している」という状態になれば、いっそう夫婦生活は犠牲にされることでしょう。

もしそれが勢い余って、「お互いの自立=離婚」という結論になれば、おそらくあなたは後からその選択を悔いると思われます。

とりわけ女性の場合は、旦那の稼ぎという生活のベースがある場合かつ育児などが無ければ、趣味や気晴らしという感覚で外での仕事ができているという面も、少なからずあるはずです。

今、「仕事が楽しくて、足枷となる結婚生活も解消しようかしら」などと考える人がいれば、一度現実的に、経済的な部分を見つめ直してください。仮に離婚して、あなたは自分だけの稼ぎで問題なく生活していけますか?

「難しいかも」と思うならば、「仕事>夫婦の時間」という優先順位を変えてみるべきかもしれません。

すれ違いによってセックスレスになっている場合には、その期間が長期化するに連れて、相手の愛情も薄まっていきます。

またはあなたの知らないところで、パートナーはどこかで浮気しているかもしれません。

それはともかく、率直にあなた自身の性欲はどうですか? 「最近、ちょっと悶々とするな」という正直な心境があるならば、一度仕事から離れて、夫婦生活を取り戻す工夫を行ってみてはいかがですか。

産後の共働きは特にレスになる危険が高い!?

「もう子どもも生まれたし、これからは私の働いてこの子のために稼がなくては」

そのようなモチベーションで、子どもがある程度大きくなってからは働きに出るという女性も多いはずです。しかし、産後に共働きを選ぶ家庭は、高確率でセックスレスになるもの。

最初のうちは「今はとにかく働いて、いつか二人目も」という気持ちでいたはずが、だんだんと当初の思いも忘れ、ただ夫婦生活が犠牲になっていくというパターンはよくありません。

仕事も子育ても充実はしているけれど、実は大変で、心身を酷使する生活を送っているという方にこそ、セックスによる心への「水やり」はとても大事なのです。

今は、子どもがいる家庭への国からの支援や保育所の整備もだんだんと整備されつつあります。補助金や助成金を利用すれば、あるいは、あなたの稼ぎがなくても子どもに最低限の生活と教育を受けさせることは可能でしょう。

共働きでのレスに悩んでいるという方は、まずそのあたりから確認していきましょう。

何よりも仕事ばかりに気を奪われてしまえば、パートナーとの関係だけでなく、子供との関係もギクシャクしてしまいます。

収入と支出のバランスを再度考え直すことで、がむしゃらに働くことが本当に必要かどうかを、考え直しましょう。

共働きによるセックスレスはどうやって解消する?

タイミングの問題でセックスができないという場合には、仕事という現実的なしがらみがある以上、ある程度は致し方ありません。

たまたま休みが重なったときには、子どもをどこかに預けて二人で家やホテルで寛ぎ、そういう雰囲気になるのを待つのが一番でしょう。

しかし、「共働きで、二人とも体力的にきつくてセックスができない」というのは、あるいはちょっとした心がけで改善できる事態かもしれません。

たとえば、精力剤を飲むことで男性は俄然「したい!」という気持ちが燃えたぎることですし、疲れているときほど勃起が収まらないという人も多いのですから、後は女性がどう対応するかということです。

「無理無理、全然そんな気分にはなれない」

そんな冷たいパートナーには、いきなりベッドに迫っても逆効果です。

たとえばマッサージやキスなどのスキンシップから親密な雰囲気が生まれ、そのような流れになるように誘導してみましょう。

今後、女性の社会進出がより世間に浸透していくにつれて、共働きによるセックスレスに悩む夫婦はもっと増えてくるはずです。

そんなときには、「本当に仕事が充実することが、幸せなのだろうか?」と自分を見つめ直すことも、大事な心がけかもしれません。