社会問題化するセックスレス…3つの根本原因と対策方法

社会問題化するセックスレス…3つの根本原因

近年、日本のカップルや夫婦間でのセックスレスが深刻化しています。海を超えてアメリカでは以前から問題視されていた風潮でもあり、セックスレスを原因として離婚する夫婦もいるほどですが、日本でも同様の事態が進んできました。

少子高齢が進む時代、セックスレスは社会問題とも言えるでしょう。

セックスレスの原因とは何か?

個々に違う心と体を持つのが人間というものですから、セックスレスの原因も実に様々です。個人の気分や性欲の程度によるものだけでなく、互いのタイミングなどの問題もあります。一概に「これ」と言い切ることはできません。

しかし、世間の多くの男女が感じているセックスレスのパターンなり、原因なりは、大体は次のようなものでしょう。

出産後に自然とセックスレスに

子どもが誕生した後は、一般的にどのような夫婦でもセックスの回数が減ると言われています。これまで、「夫」と「妻」であった関係が、子どもが間に入ることによって、「お父さん」と「お母さん」に変わるからでしょう。

本来セックスへの欲望は、人間が誰しも持つ「生殖本能」によるもの。

男性の場合は、生殖本能意外にも、女性を服従させたいという「攻撃本能」も性欲に関係してきます。

しかし子どもが誕生して「家族」という単位が強まると、妻を女性として見ることが難しくなり、そのために攻撃本能が薄れてしまい、結果妻を「女」として見れなくなったということにつながってしまいます。

「面倒くさい」という声も多数

セックスは他で得ることのできない快楽でもあり、愛の行為でもあります。
しかし、その内容はといえば、毎度変わるものでもありません。マンネリ化した性交に本能は刺激されず、むしろ体力を使うだけで「面倒くさい」…。

その他に優先したいことがあるという男女にとっても、セックスの時間は、ただ無駄なものかもしれません。

疲れていて性欲が湧かない

人間の三大欲求は、「食欲」と「睡眠欲」と「性欲」だと言われています。

仕事で疲れているときには、この中で何より「睡眠欲」が勝ることでしょう。

セックスで性的な欲求を満たすことは後回しになり、レスの状態に・・・・・・毎日遅くまでヘトヘトに働いている男性が妻を抱こうというつもりになれないのは、多くの場合、「疲れ」が理由でしょう。

その他にも、「性嫌悪症」によるセックスレスもよくある原因の1つです。大人になるまでに性行為に関してトラウマを経験したり、生育状況に問題があると、セックスに関する嫌悪感が心に巣食い、なかなか改善できなくなります。

また、別のパターンではありますが、男性に多い声が、「妻以外の女性とならセックスできる」という性嫌悪症です。何とも悲しいことでもありますが、これも事実なのです。

さらに、セックスレスが長期にわたって続くと、「誘い方が分からなくなってしまう」「今さら恥ずかしくてセックスになんて誘えない」と感じる方も多いようです。

セックスレスは解消できるの?

たとえば20代で結婚した夫婦が、50代になるまでセックスレスという状況の場合は、なかなか肉体的な関係を修復することは難しいでしょう。

長年の習慣と化してしまっている場合はなかなか厄介です。
そのケースでは、おそらくは家族としてのコミュニケーションも激減しているはずです。まずそこから、夫婦の絆を取り戻していかなければなりません。

しかし、レスの状態になってからまだ数年というレベルならば、元の穏やかな性生活を取り戻すことは困難ではないと言う事が言えます。

もし仕事で疲れているという夫婦は、どこかでたっぷり休養を取ったり、二人で休みには温泉旅行にでも出かけるという名目を作ったりすれば、そういった「雰囲気」を作り出せますし、より自然体になることでリラックスしあい、心も身体もふれ合いたい気持ちになれる確率も高くなりますよね。

「出産後になんとなく」というパターンも、あるいはパートナーに対してのみ性嫌悪症がある場合も、その多くの原因は「マンネリ」です。
つまり、普段とは違った姿でアピールすれば、相手に性行為の対象として見てもらうことは可能です。生々しい話ではありますが、その際には挑発的な下着や、その種の香水、媚薬なども役立つことでしょう。

具体的な器官不全によるセックスレスは、尚、容易に解消ができます。男性の場合、加齢と共に陥りやすくなるED(勃起不全)には、バイアグラをはじめとする医薬品や市販の精力剤も有効です。
「濡れない」という女性も、ラブグラなどの薬を用いれば問題はありません。あとは、二人の気持ちが一致するタイミングを見計らうだけのことです。

ある調べによると、日本の男女の「性生活の満足度」で「自分は性生活に不満がない」と答えた人は、たったの24%だということです。
実に7割以上の人が、性的な欲求不満を抱えているという事実があります。そのような状態のまま、長く続く夫婦生活を歩んでいくことは非常に困難です。

パートナーとの性交渉に対して、気後れをする必要はありません。日本では「重度のセックスレス」は、法的にも離婚事由として認められています。
そのような悲しい事態を引き起こす前に、愛の行為に関してパートナーとよく話し合い、相互に理解を深めましょう。

セックスレスって何?一般的な「レス」の基準とは

そもそも「セックスレス」とは何か、というところから考えてみましょう。

簡単なところ、「パートナーとのあいだにしばらく性的な接触がない状態」を「セックスレス」として扱う場合が大半です。

しかし、その具体的な定義については、個々の感じ方によるところも大きいのではないでしょうか。

これまで毎日のように身体を重ねていたカップルが1週間ご無沙汰という状態になれば、それもセックスレスとなるでしょう。

つまりは、男女のどちらか一方が「ちょっと物足りないな」と思った時点で、それはレスの傾向が出ているという認識と言えそうです。

日本性科学会での定義

「そんなことを言われても、うちがセックスレスかどうかは判断できない」
「もう少し世間的な『標準値』みたいなものはないの?」

そんな方に、ここである一つの定義を紹介しておきましょう。

日本性科学会という団体によると、セックスレスは次の通りに定義されています。

☆「病気等による特別な事情がないにもかかわらず、1カ月以上性交渉がない場合」

この通りです。「性交渉」という言葉がやや曖昧ですが、ここで言われている意味は、セックスだけに留まりません。
性的な接触、と言い換えればわかりやすいでしょうか。キスやペッティングなども、その中に含まれます。

つまり、どのような形であれお互いの肉体を求め合っていない状態が1カ月以上続くと、それは日本性科学会の言うところの「セックスレス」ということになるわけです。

セックスレスの感じ方は人それぞれ

最初にも触れた通り、人それぞれ「物足りないな」と思う感じ方は異なります。

いくら日本性科学会がこのように定義しているとしても、「それならうちもセックスレスかも」「異常なのかな…?」と不安がる必要はありません。愛のかたちは男女ごとにそれぞれです。

加えていえば、「1カ月以上接触がない状態」というのは、割合どのような夫婦のあいだでも普通の事態なのではないでしょうか。

特に夫婦として生活している期間が長くなってくると、なかなかパートナーに対して健全な性欲を感じることは難しくなります。
結果として1カ月空いたとしても、それ以上の間隔で(たとえば2ヵ月に1回)は定期的な接触があり、互いがそれに関して不満と思っていないなら、それはレスとは言えません。

つまり、「ご無沙汰」というのが果たしてレスなのかどうかについては、互いの性欲の感じ方による部分も大きいのです。これは逆にいえば、性的な接触のない期間が1カ月以内であっても、やはり毎週セックスしないと愛されているという実感がない人にとっては、それもセックスレスと言える、という意味になります。

すなわち、あなたが「レス」だと思ったときには、そのタイミングで何らかの行動を起こすべきなのかもしれません。長期間接触が途絶えるとそのままずるずる…ということが多いので、うまく男女関係を維持していくためにも、早めのアクションはとても重要です。

日本でも深刻化するセックスレス問題

日本と言えば、アダルトビデオ産業がさかんだったり、風俗大国という事もあり、男性の性についてはオープンな印象も見受けられるでしょう。

しかしながら、日本は昔から、夫婦間の性的な会話についてはタブーとされる事が多いお国柄です。

「うちの旦那、まったく抱いてくれなくて」というような相談は、現代でもなかなか簡単に友人・知人に対して話しにくいトピックです。

みんながあまりにセックスに対して無関心を装っているために、「レスの状態が普通なんだ」と考える人も多いくらいでしょう。

これは決して良い文化とは言えませんし、如実に「少子化」とも結びついてくる問題なのです。

日本では2014年段階で、約44.6%の夫婦がセックスレスの状態にあると言われています。実質的に半数が、夫婦、カップル間での性的接触に対して、「餓え」を感じているのです。

そう思って世の中を見渡してみると、少々不気味ともいえてしまいます。

世の中の男女の約半数が、性的な満たされなさを感じながら、取り澄ました顔で街を往来しているのですから。昨今頻発している異常な性犯罪もまた、そのような性に関してクローズな文化が、個人の心の中に怪物を育んだ結果とも言えるのではないでしょうか。

もちろん、それら欲求不満のすべてが倒錯に結びつくというわけではありません。しかし現実的なところで語ると、夫婦間でのセックスレスは確実に「浮気」「不倫」といった不貞行為の原因になっています。抑圧した性欲が、他の異性に対して発揮されてしまうのです。

常にパートナーと十分に満たされたベッドタイムを過ごすことができれば、このようなことは起こえません。
愛するパートナーを裏切りたくない、そして裏切らせたくないと思うならば、夫婦間でのセックスレスにまつわる意見交換は、必要不可欠な事なのです。

とはいえ…関係修復には長い道のりが必要なのは承知しています。

関係改善の手がかりは軽いスキンシップから

まずは手始めに、パートナーに対してそっと口づけする、というささやかな行動から始めてみてはいかがでしょうか? 

そんな事、いやがられるに決まっている、そう思う方も多い事でしょう。

でも待ってください。その一歩こそがセックスレス解消への大きなステップになるのです。

まだ「愛」が残っている夫婦なら、そこから何かが起こるはずです。
むしろ、「愛」について鈍感になって、本当は感じてもよい愛情を互いに感じれなくなっているのかも。

そして、もしそれ以上の展開にならないというならば…

より具体的な対策をあなたと一緒にこのサイトで考えて行きたいと思います。

セックスレスセルフチェック6つと対策まとめ

実に日本人の男女の50%程度が、セックスレスの状態にあると言われている時代。
いわば日本は大セックスレス時代に突入しています。

もしかするとあなたも、自分では気が付かないというだけで、レスの状態にあるのかもしれません…
それを確かめるには、次のような項目をセルフチェックしてみましょう。

もしかしてあなたの夫婦もセックレスかも?

1カ月以上、パートナーと性的接触を持っていない
日本性科学会が定義するところによると、1カ月以上「ご無沙汰」という状態の場合はセックスレスといって差し支えない、ということです。
この中にはセックスだけでなく、軽いペッティングやキスなど、全般的な「性行為」が含まれます。

最後に夫婦の時間を持った日のことを思いだしてください。
それから1カ月以上「ない」という場合には、黄色信号。

さらに、徐々にその間隔が長くなってきているという場合にも、今後の展開によってはいっそう長期化してくるおそれもあるので注意が必要です。

最後の日から何日経ったかのカウントを怠らない事が大切です。


夫婦のベッドが別
現在は最初からベッドは一緒にしないという夫婦も多いようです。そもそもそのような就寝スタイルであったという夫婦なら、特にそれはセックスレスとは関係しないでしょう。

しかし、もともと1つであったベッドが何かのタイミングで別々になったということならば、そこからセックスレスが始まる危険はあります。

やはり、セックスをするのに「相手の部屋まで行く」という手続きが1つ増えると、親しい夫婦間でも心理的な壁が厚くなります。

まずはパートナーと一緒に寝てみましょう。特に気負う必要はありません。一緒に寝る、そこから離れてしまった心と身体を近づける1歩がはじまります。


相手を傷つけるような冗談を平然と言ってしまう
じゃれ合いの中でお互いを軽く罵り合うというのは、どんな夫婦にでもあることです。

しかし、何気ない会話の中で発した一言が、相手の心に突き刺さるということも実にしばしばあるものです。
とりわけ女性は、「容姿」に関してチクリと言われると、その棘がどうやっても抜けないという方もいるのです。

また男性についても、「自信」を損なうような言動はタブーです。
男性は女性が思うよりもずっと繊細で、プライドが高いのです。プライドを傷つけてしまうと、女性同様に棘がいつまでも抜けずに、夫婦関係の亀裂の原因になってしまいます。

あなたに悪気がなかったとしても、それがセックスレスの原因になることは多いにあるのです。
相手を傷つける可能性のある発言が多い場合は、将来的にレスを招く危険もあるので、充分に気を付けた方がいいでしょう。

お互いを思いやるデリカシーがあれば、その点は回避ができるのです。


だんだんと相手に対しての「遠慮」がなくなってきた
上の話とも通じるところですが「親しき仲にも礼儀あり」。パートナーを「おまえ」というぞんざいな二人称で呼んだり、家の中を平気で裸でウロウロするようになったり、どこでもオナラをするようになったり、女性でいえばオシャレに気を遣わなくなったり、不摂生で激太りしたりなどなど。やはりこれではいけません。

結婚前には当たり前のようにできていた礼儀や遠慮といった部分が夫婦生活を送る中で剥がれ落ちてくると、互いのあいだから「緊張感」が失われます。
そうなると、セックスに対する欲望も自然と減っていくものです。

結婚したときを思い出してみましょう。そして少しでも昔のように振る舞ってみるように努力すべきです。
昔で来ていた事なら、今でもできるはず。


普段の会話がまったくない
これはあるいはセックスレスよりもシリアスな問題かもしれません。

コミュニケーションがないというのは、そこに相手が存在していないのも同じです。

たとえばあなたが旦那様に朝の挨拶として「おはよう」と声をかけても、相手はまったく反応しない。ソファにどっかと座って、テレビを見ながら、スマホをいじったり新聞を読んだりしている――致命的なのは、このように「挨拶がなくなると」いう事態です。人間は毎日挨拶をしないと、その人との話し方を忘れると言われます。話し方もわからない相手を、セックスに誘うことはできません。

会話がなくなるのはレスの兆候でもあり、そして、あるいはその果ての状態でもあります。

こうした状態になってきた場合には、一度どこかで時間を作って二人でじっくりと話し合う必要があるでしょう。場合によっては、カウンセラーを間に挟んでお互いの心の内を吐き出しあう事も必要になります。


子どもの世話であまりに忙しい…
二人のあいだに誕生した子どもの存在は、あまりに大きなものがあります。単純にそれまで男と女であった夫婦の関係を「父と母」に変えてしまいますし、さらに育児という現実的にして膨大な仕事が発生します。

仕事に疲れ切った夫、育児に疲弊した妻、そういった二人のあいだで以前と変わらぬ穏やかな性的関係を続けていくのは、たいへん困難です。

もし子どもがいる家庭で、すでに「1か月は接触がない」という状態の場合は、大いにセックスレスを疑った方がいいでしょう。
もちろん育児を放り出して自分たちだけの快楽に耽ることはできませんが、協力して子育てという大仕事を乗りこえていくためには、
セックスを通した肉体的なコミュニケーション、それによる「愛の確認」も重要です。

おわりに

いかがでしょうか? ここまで紹介してきたような状態になっている場合には、やはりいくらかはセックスレスの疑いがあります。

全7項目中、3項目以上当てはまった方は…残念ながら兆候ありありです。

しかし、なぜそのように接触がなくなってしまったかについては、また別の「原因」が潜んでいるはず。
その点について詳細に語ったページもありますので、そちらも併せて読んでレス解消のヒントにしてください。