不妊と性交 強制や義務化がまねくセックスレスを回避する方法は?

不妊と性交 強制や義務化がまねくセックスレスを回避する方法は?

セックスの本来の目的とは、他でもない「生殖」です。

子孫を生み、一族を反映させるために男女は結ばれます。「結婚=子作り」という考え方もこの少子化の進んだ社会で少々古臭いようですが、未だに世間的にはそのような価値観が常識として横たわっています。

しかし、すべての男女のあいだに問題なく子どもが授かるということでもありません。

とりわけ最近は、若い女性のあいだでも不妊が進んでいます。不妊の原因としては過剰なダイエットや、お腹を冷やしやすい現代的なファッションなどいろいろとありますが、多くの場合は体質的な部分に因るようです。

よって、ただ回数を増やせば授かるというわけではなく、むしろ妊娠のための義務的なセックスはレスを招くだけなので注意しましょう。

不妊とセックスレスの深い関係

「もう結婚して何年も経つのに、まだ授からない」

「なんとなく、最近は世間からの目も冷たい気がする…」

「周りはもうみんな子どもがいるのに、うちだけどうして?」

「お母さんにも『まだなの?』とせっつかれるし」

そのような思いが頭をグルグルと回って、焦っている夫婦もたくさんいるはずです。

あるいは、夫婦間で話し合いもされたかもしれません。もう少し回数を増やすべきなのではないか、サプリや薬もアレコレと試してみるべきではないか、世間で効果ありと噂のヨガや骨盤矯正もしてみるべきではないか、タイミング法はやっぱり絶対だよね…と。

しかし、その結果はどうだったでしょうか? 幸運にも授かることができたというご夫婦も、子どもを望んで多くの試みに取り組んでいた時期は、決して心楽しいものではなかったはずです。

「早く授かるために、週に3回は絶対にしよう」「休日は一日中、できるだけたくさんの回数をしよう」というような義務的なセックスは、心に大きなストレスとなります。また明日もしなくてはいけないのか…と考えると、性的興奮も何も起こらず、いざベッドに入ってもどうしても気分になれないという人は、男性だけでなく、女性にも多いはずです。

不妊体質と、その改善のための日々がレスを招いてしまうパターンは実によくあります。

もし授かってもそのままレスになる可能性が

仮にあらゆる不妊治療であり、義務的なセックスをこなして、うまく授かれたとしましょう。しかし、その期間に受けた精神的なストレスがあまりに多大で、後から、「もうセックスはいいか」「二人目はいいか」という気分になる夫婦も少なくはないでしょう。

「まあ、大丈夫だろう。いずれまた性欲も戻ってくるはずだし」という考えは、少し甘いかもしれません。一般的に、子どもができれば男女の関係性や緊張感は崩れて「家族」という単位が強まり、本能的にパートナーに対しての性欲は減衰していくものです。

では、私たちは一体、「不妊」という問題に対して、本当にはどのように向き合えばいいのでしょうか? 

子どもも授かり、レスにもならない「本当の不妊との向き合い方」

まず、なぜ「不妊」という事態が現出しているのか、すべて白紙にして考え直してみましょう。多くの場合、なかなか妊娠しないという状態が出てくると、「おそらく私の方に問題があるのだろう」と女性の方はそう思われるはずです。

しかし、男性側に原因がある不妊も当然あり得ます。それがEDのようなわかりやすい症状であるならば精力剤などで対策もできますが、大体において話はそう簡単ではありません。

たとえば、精液は出ているけれどその中に精子がいない(あるいは少ない)というケースもあります。そうなると、むしろ治療が必要なのは、女性ではなく男性です。一概に不妊といっても、すべて女性に責任があるわけではないので、そこは最初から検査し直して適切な医学的処置を受けなければなりません。

その上で、セックスは決して「義務化しないこと」。これが何より大事です。

もちろん「タイミング法」は効果のある方法ですし、それで簡単に授かることができればなんの問題もありません。

しかし、どうしても排卵日の日に疲れていたり、あらゆる理由で時間に追われていて、セックスができないという場合もあるでしょう。そんな日にまで無理に身体を重ねようとパートナーに強制すると、お互いの気持ちによくありません。

また、もし体質的な問題で不妊だった場合は、特に気をもんでも進展は無く、さらに状況が悪化するだけですので、行為があった上で妊娠しない場合は、速やかに専門機関に相談するのが一番です。

現在は、究極の手段として「体外受精」もあります。そして、女性の社会進出が進んで個人の生き方がより自由化される風潮の中で、世間にも少しずつ、「子どもを持たない夫婦もいて当たり前」というように、従来の夫婦像から軟化された考えが浸透しつつあります。

特に夫婦間で強く子どもを望んでいない限りは、「まあ、二人きりでもいいじゃないか。一人きりよりはずっとまし!」と開き直ることもまた、大事な考え方ではないでしょうか。

いずれにせよ、とにかくいつまでも夫婦の時間を失わないようにしていれば、いつか「あれっ?」というタイミングで、二人の間に最高の授かりものが訪れるかもしれません。

とにかく焦らずに。自然体で結ばれるのが、子孫繁栄への一番の近道といえます。

子どもが誕生と「男女関係」の変化が及ぼす影響

夫婦間でのセックスが激減するもっとも大きな理由は、子どもの誕生と言われます。

妊娠および出産が及ぼす「男女関係」の変化は、直接レスに結びつきます。

愛すべき子どもの存在が、夫婦のセックスレスを招くという構図も、少々皮肉なものとも捉えられますが、「でもまあ、そんなもんなんじゃないの」「一応、夫婦の役割はもう果たしたわけだし…」とあきらめ半分に受け入れている人も多いことでしょう。

しかし、子育てという困難を協力して成し遂げていくために、やはり夫婦間のセックスは愛情確認の上で非常に重要です。お互いへの「信頼」なしに子どもを育てていくことはできません。

子どもの誕生がレスを招く3つの理由

子どもの誕生は、夫婦にとってやはり非常に大きな変化に違いありません。

「夫婦」という契約は、あくまで紙の上でのものです。結婚届を一枚役所に出すことで成立しますし、逆に離婚届を出すだけで、簡単にその契約は破棄されてしまいます。

しかし、二人の愛の結晶として具体的なかたちで子どもという生命が誕生すれば、夫婦の契約は非常に重い意味を持ち始めます。

はじめて我が子を手に抱いたときに、パートナーを見つめて、自分は本当に夫婦になったんだ、と感じる男女も多いことでしょう。

そしてそれは、「夫と妻」が「父と母」になる瞬間でもあります。その、家庭内での肩書きとでもいうものの変化は、間違いなく大きなセックスレスの要因になります。

そうでない場合も、子どもという存在が家庭に一人増えることで、なかなか以前と同じようにパートナーとセックスを楽しめなくなる夫婦は多いはずです。

「父」と「母」ではセックスできない

子どもが産まれることで、夫婦は、子どもにとって父母になります。具体的に家庭内での呼び名が「お父さん」「お母さん」と変わることもあるでしょう。

そして、だんだんとお互いを異性として見ることができなくなり、セックスレスの状態になってしまうのです。

女性は子育てに追われて時間がない

多くの場合、子育ての大半を負担するのは女性です。毎日の生活の中で、何より一番の優先順位は子どもになり、セックスをする時間が失われてもそれは致し方のないことです。

男性は仕事でより忙しくなり時間がない

養う人数が一人増えるというのは、男性にとって大変なプレッシャーです。仕事にもこれまで以上にハードに取り組むことでしょう。

結果、家に帰ればヘトヘトで、性欲処理のことなど考えられない。子どもの顔を見て癒され、何とか明日を生きる活力だけ貰う――。

そのような状態では、当然、夫婦で過ごす夜の時間もなくなってしまいます。

「子ども」を言い訳にしないレスとの向き合い方

上述の通り、子どもの存在が、あらゆる意味で夫婦のセックスの一大原因になるというのは、100%間違いのないところです。

しかし、だからといって子どもの誕生をなしにするわけにはいきませんし、若い夫婦ならばこれからのライフプランに、「いつか二人目も」という望みもなくはないでしょう。

ならば、子どもを言い訳にしないレスの対処法を考えなければなりません。

具体的には、次のようなアプローチで夜の生活の再建を考えてみてはいかがでしょうか。

欧米式にファーストネームで呼び合う

日本人よりも性にオープンで、性的な満足度も高い欧米諸国では、夫婦間でも互いをファーストネームで呼び合うことが一般的です。

これを倣って、**さん、と呼び合うことも一つの対策になるかもしれません。

ときには子どもを預けて一日中密着する

子育てをすべて夫婦だけで背負いこむことはありません。実家に預けることもできればベビーシッターに任せることもできます。

とりわけ、小さな子どもが好きという祖父母ならば、面倒を押し付けるようなお願いでも快く聞き入れてくれるのではないでしょうか。

子どもを預けて得た自由時間は、夫婦のために使いましょう。もちろん、相手が「自分の時間が欲しい」というならば、それを妨げてはなりません。

どんな方法であれ気分がリフレッシュできれば、いずれ子育てしながらでも心に余裕が生まれ、夫婦でまたセックスが楽しめる家庭になるはずです。

男性は精力剤、女性も媚薬を使ってみる

子どものために毎日夜遅くまでヘトヘトに働いている男性にとって、家に戻ってきてからの義務的なセックスは、労苦に他なりません。

しかし、それでも性欲処理は重要な問題です。「できることなら発散したい」と考えている男性は、きっと少なくないはず。

それならば、ここは奥さんからも協力してあげましょう。たとえば、精力剤を飲ませてあげるというのはいかがでしょうか?

もちろん、夜に帰ってきて「飲んで」と言えば、それは男性へのプレッシャーになるのでNGです。朝、出社する前に、「これで今日も頑張って」と栄養ドリンクのような感覚で飲ませれば、彼も自然に受け入れてくれます。

そして帰ってきたときには、精力剤に含まれる成分によって、旦那様も「したい!」という猛烈な気分になっているはず。あとは、奥様が身を任せればいいだけのことです。

また、女性でも市販の「媚薬」と称される、静的な気分を高めるリキッドも存在します。また、最近では女性用バイアグラなるものも存在し、女性のやる気を引き出すサプリ等も多くなってきました。

それらを使うことで、お互いが非日常を思い出し、行為に対して前向きになれれば幸いです。